【TAICOCLUB09特集】
-Daniel Wang-
Daniel Wang。
この人は面白かった。自分のDJを自分で楽しみ、自分に酔いしれるダンシングDJ。音でも視覚でも楽しませてくれる生粋のエンターテインメントマン。頻りにマイクを手に取り、目の前にいるパーティーピープル達に話しかける姿は、客との距離を縮める彼の気さくさにはDJとしての本質を見せられた気分でした。
DUBHOUSE系のムーブメントと共に再評価されたBALIHUレーベルのオーナーでありDISCO DUBというサウンドのオリジネーター。彼の創り出す独特な質感のサウンドや、80年代のアンダーグラウンドなクラブを思わせる怪しい雰囲気に満ちた楽曲は、多くのアーティストにインスパイアを与え、ハウス界で10年以上のキャリアの中、多いとは言えないリリース数にも関わらず、絶えずリリース作は支持を得ており、過去タイトルの人気も衰えを見せません。前衛的なサウンドを好むようなテクノ系のファンからも支持を集める彼の作品ですが、彼のクリエイトするサウンドは決して奇抜なものや、派手なものを感じさせず、むしろどこか懐かしくノスタルジックな感覚を与えます。しかしながら懐古趣味のガラージ回帰とも違い、愛を歌うようなVOCALが入るわけではありませんが、楽曲にはソウルミュージックのような温かみと愛情が溢れていて、独特な高揚感を持っています。ハウスは愛の音楽だと言うけどまさにそういう感じです。 そんな彼の作品や音楽への愛がひしひしと伝わってくるインタビューです。基本的には控えめで謙虚な人柄ながら考えや意見をはっきりと持っていて、自分が言うべきだと思うところはしっかりと話してくれます。彼は現在のシーンに批判的な部分も持っていますが、それはとても強いクラブカルチャーへの愛情から来ているのですね。

































