特集企画

kuruto独自の視点でジャンルレスで旬なトピックをフィーチュア

2010/01/18


東京在住の外国人写真家がとらえた日本写真展




1990年代初頭から日本のユースカルチャーを海外に紹介してきた写真家マーティン・ホルトカンプさんの個展「HANAMI」が現在、代官山「ギャラリー スピーク フォー」(渋谷区猿楽町、TEL 03-5459-6385)で開催されている。

 1964年ドイツ生まれのホルトカンプさんは、ベルリンで写真を学んだ後ロンドンでフォトグラファーとして独立。「GQ」「i-D」「Experiment」などの雑誌で活躍する。1990年代初頭から日本に興味を持ち多くのスナップを撮影。1998年にはイタリアのジーンズブランド「REPLAY」のカタログを、東京の下町などで日本人モデルを使って撮影して話題を集めた。2008年より東京在住。

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 ホルトカンプさんの写真を日本で本格的に紹介するのは初めて。同ギャラリーディレクターの吉田広二さんは「マーティンは『知日派』外国人フォトグラファーの先駆的な存在」としながら、「彼特有のさめた色彩感やウイットに加え、異邦人としての孤独感も写真に魅力的なトーンを与えている」と評する。

 会場では、夜の地下鉄の出入り口や、遊園地、公園や住宅地などをとらえた大小37点の写真をパネル作品として展示・販売する。「わたしたちが日々なんとなく目にしているものも、外国人のまなざしを通すことで、よりクリアに理解できるということは多いと思う。言葉で言い表すのは難しいが、マーティンの写真には視覚的なフィーリングを通してわたしたち日本人の共感に訴える部分があり、面白い」(吉田さん)。

 開催時間は11時~20時(展示最終日は18時まで)。木曜休館。今月20日まで。





Martin Holtkamp HANAMI

2010年1月8日(金)- 1月20日(水)11:00-20:00 毎週木曜休

 外国人フォトグラファーたちの撮る日本、それは日本であって日本でないような、不思議な発見を私たちに呼び込んでくれます。渋谷のスクランブル交差点も、彼らが驚きをもって目を見開く様子を知らなければ、私たちにとってはただの普通の日常風景でした。部外者こそ本質的な面白さを見抜くものです。
 90年代初めのロンドンで先鋭的な日本のカルチャーに興味を持ち始め、写真を撮り続けてきたマーティン・ホルトカンプ氏は、そうした"知日派"フォトグラファーたちの先駆的な存在です。「オタク」「たまごっち」から「メイド喫茶」などまで、彼のファインダーや実体験を通して海外へ広められたユースカルチャーは数多く、それを泥臭いドキュメンタリーとするのではなく、独特の醒めた色彩感やウィット、慈しみの念を持って捉える時、日本の今が欧米へも確かな実感として伝わってきたのです。ロンドンにいても東京にいても、彼は異邦人です。容易に剥がし拭えない孤独感がそのスナップに魅力的なトーンを与えていることも見逃すべきではないでしょう。
 本展は、日本で初めて彼の写真の魅力を本格的に紹介するものです。日本人には見えない瞬間や角度にも、まだたくさんの見所が隠されている、「HANAMI」という主題にはそんな確信が込められています。
 よりたくさんの人々に実作品を手にして欲しいという願いから、今回はインクジェットプリントを使ったパネル作品のみの展示とし、インテリアとして楽しめる小作品ばかりを制作しました。


マーティン・ホルトカンプ(フォトグラファー)
1964年ドイツ生まれ。ベルリンで写真を学んだ後、ロンドンへ渡りフリーランス・フォトグラファーとして独立。『GQ』『i-D』『Experiment』などの雑誌で活躍する他、数多くのアパレルブランドや、Ninja Tuneなど音楽レーベルのために撮影を手がける。日本文化にも造詣が深く、2008年より東京在住。


※展示作品は全て販売します。
※展示最終日のみ午後6時閉場となりますのでご注意ください。

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